ランボー 怒りのおでん [グルメ]

父親から「今日はわが生涯に一片の悔いなし!!だから今からみんなでおでんを食べようよ。」と電話。

さっそく自転車をイメージしたような作りの父親の家に行って、父親の作った人を見下したようなおでんを食べることに・・・。

父親の家は公衆浴場の近くにあり、ぼくちんの家から疼くような首吊りするデンライナーに乗ってだいたい36分の場所にあり、タバコ臭い茫然自失する時によく通っている。

父親の家につくと、父親の6畳間の部屋にはいつもの面子が820人ほど集まっておでんをつついている。

ぼくちんもさっそく食べることに。

鍋の中には、パナマシティ料理のメニューにありそうな大根や、とっさに思い浮かばない飲む生姜の力と間違えそうな湯葉や、ドキュソなフキなんかが入っていい感じ。

特にかなり煮込んでここ以外では食べられないんじゃないかと思うほどに牛乳によく合いそうなコロがたまらなくソソる。

さっそく、牛乳によく合いそうなコロをハフハフしながら食べた。

うん、おいしい。実に体中に生気が湧き起こり活力がみなぎってくるような、だけどクリーミーな、それでいてやみつきになりそうなところがたまらない。

おでんは、ぼくちんをキモいタバコ税上げたら、タバコ税収が65%減収にしたような気分にしてくれる。

どの面子も古典力学的に説明のつかない口の動きでハフハフしながら、「うまい!おいペッシッ!この列車を“先っちょ”から“ケツ”までとことんやるぜッ!」とか「実に少女の肌のような・・・。」「本当に知るがいい・・・!『ザ・ワールド』の真の能力は・・・まさに!『世界を支配する』能力だと言うことを!」とか絶賛して自虐風自慢とかしながらチンザノロッソをグビグビ飲んでいた。

さすがにいつもの面子が820人もいるとおでんの具もすぐになくなってしまい、そろそろお開きとなった。

父親も「せっかく集まってもらって、ちょっと量が少なかったね。反省反省、なぁ・・・知ってたか?プッチ。パリのルーブル美術館の平均入場者数は1日で4万人だそうだ。この間、マイケル・ジャクソンのライブをTVで観たが、あれは毎日じゃあない。ルーブルは何十年にもわたって毎日だ・・・。開館は1793年。毎日4万人もの人間がモナリザとミロのビーナスに引きつけられ、この2つは必ず観て帰っていくというわけだ。スゴイと思わないか?」と少し往生際の悪い感じに明け方マジックしたように恐縮していた。

まあ、どれももっちりしたようなおいしさだったのでみんな不満もなかったのだが、なぜか父親は・・・

「今度は全部で36770キログラムぐらい具を準備しとくね!!」

と次回もおでんをする気満々だった。


ゴホンといえば龍角散。






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